「大好き、だけどごめん」
別居当日、こう告げて家を出て行った前妻の泣き顔が今でも蘇ってきます。
そして、別居から数ヶ月間話し合いに話し合いを重ねた結果離婚するという結論を2人でだしました。
「幸せになろうな」って婚姻届を提出しに2人揃って行った市役所に、1人で離婚届を提出しに行った時はもう人生終わったという気持ちでいっぱいだったことを覚えています。
そして、その時から約半年が経過し、今では再婚を考えることができるまでに回復しました。
しかし、別居当時を振り返ると、毎日のように「Yahoo知恵袋」で離婚の立ち直り方について読んでいましたね。
その時は辛い状態から抜け出したくて必死でしたし、本当に辛かった期間なのは間違いありません。
こうした期間をどうやって乗り越えたのかと質問されることが増えて着ましたので、今回は離婚して辛くて仕方のない人たちのヒントになればと思い書いていきたいと思います。
Contents
離婚直後は泥のような顔をしていると言われた

仕事から帰り、家の玄関につくと、部屋の電気が点いていて、外まで夕飯の匂いがする。そして、「ただいまー」って言うと「おかえりー」って返事のある生活をしていました。
しかし、ある日突然、そんな日常は過去のものとなりました。同じ家なのに、違う家のように感じる。帰ってきても無音。隣人の話声が聞こえてくるほど、静かな部屋。
当時は家に帰ってきても、何をするでもなく、布団の上でぼーっとしていましたね。楽しかった思い出だけが蘇ってくる。そして、その後に襲ってくる後悔。泣き疲れて寝て、また、起きてからも泣いていた日々だったように思います。
家族連れをみることができない
一緒に住んでいた時は家の近所に大型ショッピングモールがあって、そこでよく買い物をしていました。
なので、いわば思い出の場所です。
近くにはそこしかないので、1人暮らしになった後も食べ物を買いに行くのですが、そこで楽しそうにしている家族をみると涙が止まらなくなると日々が続きました。
何もする気にならない
ショッピングモールに行くと悲しい気持ちになるので、毎日コンビニ弁当を食べて、ぼーっとして酒を大量に飲み、気を失ったように眠る。そして、朝起きると大遅刻。
こんなことが1ヶ月の間に何回もありました。仕事に行ってもミスばかりで、打ち合わせの時間も忘れる。そんな勤務態度なので、上司からもこっぴどく怒られていました。
しかし、何も感じません。
なんで怒られているのかもわからない状態までになっていました。
当時は休日になるのが怖くて、休日であることを忘れるために、その時も酒を大量に飲んで過ごしていましたね。
不本意な激やせ
酒を大量に飲んでいたこともあって、空腹を全く感じませんでした。減っているのでしょうが、酒でごまかしていたのでしょう。
そのため、どんどん痩せていき、結婚当時から8kg痩せてしまいました。
たまに会う友達からは「大丈夫か。泥のような顔色だけど、ご飯食べているか?」と、ひどく心配されました。
食べたいのですが、食べるよりも酒を飲んでいたんです。とにかく。
今考えると、ただのアルコール中毒でした。アルコールがないと不安で不安で仕方なかったのです。
無気力な状態から脱出できた方法

そんな生活をしていたある日、ばったりと駅で前妻に会いました。
「大丈夫?顔色悪いけど、ご飯は食べている?」
こんな優しい言葉をかけてくれました。その時に、僕はこう思いました。
この女性を愛していたのは事実だし、この女性を手放してしまったのも事実。だから、ここで心配されている場合ではない。いつかまた惚れさせてみせる。
こうして、徐々にお酒に頼って眠る日にちを減らし、まずはこの生活習慣を変えて、魅力的な男性に生まれ変わろう。そう決死しました。
まずは、筋トレを始めた
体重が8kgも痩せているにも関わらず、相変わらずお腹は出ていました。お酒ばかりを飲んでいたので、これは仕方がありません。
とにかく、筋肉をつけようと腕立て伏せと腹筋を毎日行い、ジムにも入会して無理やり体を動かしていると、その時だけは前妻のことを忘れていられました。
そして、筋トレをした後はお腹も空いて、徐々にご飯も食べることができるようになったので、体重も通常通りまで戻り始めていました。
精神も少し安定を取り戻してきたので、今までやってこなかったことを初めてみました。
人に会うようにした
離婚してから、人に会ったり、話すことが本当に面倒で仕方なかったのですが、筋トレを始めてから、少しだけ気持ちが前向きになり徐々に笑えるようになりました。
そして、以前から入会していた社会人サークルに顔を出してみることに。
初めて会う人ばかりで気疲れはしましたが、こんなにも大勢の人と1日で話すことは今までなかったので、自分として新鮮な時間でした。
また、新しい人に出会うことが少し楽しいなって感じることもできるようになっていました。
好きなことをするようにした
自分の好きなことはなんだろうか。
この質問には今であれば答えることができますが、当時は楽しいという感情はどんな感情であったか忘れていたので、好きなことと言われても正直ピンとこなかったのが現実です。
しかし、時間が経つにつれて、僕は何をしている時が楽しかったのかを思い出して、漫画を読んだり、スポーツをしたりと日々を楽しめるようになってきました。
それでも立ち直るには時間が必要

今でもふっとした時に思い出すことがありますが、当時ほどではありません。
乗り越えようと必死にもがいていましたが、多くの離婚経験者が言うように、一番の処方箋は時間であるように思います。
当時は毎日のように思い出していましたが、日にちが経つにつれて2日に1回、3日に1回と思い出す間隔があいていきます。そうして日が経つにつれて、考えていない自分に気がつくことができます。
最近知ったのですが、離婚をする時のストレスは人生で1位2位を争うほどに辛いことなのだそう。
そんなに辛いことでも、時間が経つにつれて心が癒されていき、笑顔も作れるようになったことを考えると、寂しさや辛さをふりほどくようにして、新しい出会いに走るのではなく時間が癒してくれるのを待つことが得策なのかもしれません。
離婚後は想像を絶するほど辛く悲しいものです。
これは経験した人にしかわからないことで、もう2度と味わいたくないこと。こうして深く傷ついた自分にムチを打ち続けるのではなく、じっくり自分を癒すことが最優先のように思います。
そして、また一歩踏み出せるほどに元気がでれば、少しずつ新しいパートナーを見つける行動をしていければよいのではないでしょうか。